ナチュラルホルモンとは?

2021年9月16日

当院のサイトには「ナチュラルホルモン治療」と書いてあるところがあり、なんぞや?と聞かれる方もおられますし、「ナチュラルホルモンを探していた…。」と遠方から訪れる方もおられます。

従来の医療では、更年期になられたら、女性ホルモンが欠乏するので、なんらかの症状があれば、そのホルモンを人工的に補充することで、症状を緩和させる、また男性も機能の衰えが著しい方に、男性ホルモンの補充…という考えしかなく、その補充がうまくいかない、または症状が緩和されなければ、「無理ですね、年ですから」ということで終わってしまう…。また無理なホルモンの補充にはホルモンがからむ悪性腫瘍のことも危惧しないといけません。

「ナチュラルホルモン治療」というのは、人工的なホルモンの補填ではなく、ホルモン全体のバランスを考えた、ホルモンの補填と、できるだけ自然な方法での自己治癒力の賦活を目指しています。人間は性ホルモンだけで生きているのではありません、副腎からでるコルチゾール、その前駆体であるDHEA、甲状腺ホルモン、糖代謝状態、また腸内の状態…こういうものがからみあっています。ですから、すべての方が同じホルモン補充療法でうまくいくことはないのです。

たとえば、アトピーがひどく、ステロイドを長期投与されてこられた方は、間違いなく自前のコルチゾールは減ってしまっています。そういう方が、更年期になられたからと、女性ホルモンだけ投与しても、症状が改善しないばかりか、かえって悪化することもあるのです。こういう方はコルチゾール系の調整からするべきです。

日本はまだそのような考えが主流でなく、ある種の検査は自費で、またある種の薬も海外から取り寄せる必要はあるのですが、本当のアンチエイジングとはこういうことではないでしょうか?

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