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振り向くと中年女性が「こわいよ、こわいよ」と言って震えている。
は???
するとどこからかまた別の親切なおばあさんみたいなのがやってきて「大丈夫やから」とか慰めている。
どうも、「こわいよ」の女性は、おなかの調子がよくなく、検査のため本日来られらたようだが、日本国籍の方ではないらしく日本語もたどたどしく、今日の検査自体が怖い、かつ結果がもっと怖いらしく、小学生以上に怖がっているようである。
また親切なおばあさんの慰め言葉が「誰でもやることだからねえ」
(いや、出産はともかく、胃カメラとかは誰でもやんないでしょう)
「お迎えが来るときは誰にでもある、お迎えが来る日までは生きる運命だから大丈夫よ。」(いや、この女性はそのお迎えが近いかも・・と怯えているんじゃ・・)
などとちょっと頓珍漢な感じもしたが、とりあえず慰めておられた。
私は自分がクリニックで働いているし、もう働いているというより一日半分くらいの時間をここで過ごしていて。
私を分けろと言われてもよく解らない感じで、ここを「怖い場所」と感じることなどない。ま、皮膚科だし。
しかし、今ここは、一般の人には「怖いことをされる」か「怖いことを言われるか」「怖いことではないと言われるか」の場所なんだなあ、と改めて思った。
言いすぎてみると「怖さビジネス」なわけだ。ちょっとあまりこういう波長に合わせたくないな~
ま、自分も家庭の医学読んで怯えたり、タケシのテレビみて怖くなるわけだから、そういった部分が同調して今日に至るのだなあなどと思っていると、やっとお呼びがかかった。
診察は、私は「先生の希望はありますか?」と聞かれ、「別にありません」と答え、待合で先生方のプロフィールとか見ていて、「え?消化器の病院やのに、呼吸器?脳外科専門?そういう先生がおられるなら、ベタに『院長希望!』とか言っておくべきだったか」
とかちょっとクヨクヨしていたのだが、今更言い出せず、結局は副院長に呼ばれたようだ。
保険証により私の素性はすでにばれており、「皮膚科の先生ですよね」などと念押しされる。こういう時は正直、医者とは知られたくもない。ま医者の不養生だからだけど。
こちらの希望通りエコーとCTをしてもらうことになり、エコーは女性の検査技師さんで、丁寧に見てもらった。最近はエコーのジェルも温めてくれるんですね、これはありがたい。
あとCTで、最後に男性の検査技師さんが盗撮!「女性の裸が見たかった」とか読んだけど、別にいつでも見れるじゃん、何をどうしたかったのか?などと思っているうちにすべて終了。
最後、また副院長によばれて、宣告。
私が「先生この影はなんですか?」「脂肪」「この塊は?」「うんこですかね」
・・・私の半日はこうして終わりました。
いろいろ勉強になりました。
そしてすごくエネルギーが減弱しました。
「怖い」こと「怖いことから逃げようとすること」はエネルギーを奪うなと思いました。
明日からの自らのクリニック経営に役立つことがいっぱいあったなと思いましたわ。
あと、帰りにめったによらないドラッグストアで 内臓の脂肪を落とす!とかいうサプリを買いました。帰宅してよく見たら漢方の防風通聖散そのものだったので、なんだ・・と思ったりもしましたが。
ま、とにかく大事はなかったので、また今日から続けて走ります。