酒さの漢方治療

2021年8月6日

当院では「酒さ」「赤ら顔」に関して漢方薬治療を積極的に行い、効果を出しています。しかし、「漢方なんて古臭い感じで効くのですか?」とおっしゃる方も中にはおられて…(苦笑)私なりに説明をしているつもりなんですが、なかなかお伝えしにくいときもあります。

最近も、患者さんが「ここに赤いブツができました」とおっしゃり、私が「あ、そこは梅田とか難波とか、たくさんの交通網が交差しているところです」と言ったら、「??」というお顔をされました。血管を線路に見立てたつもりなんですが…。

漢方薬がこれらの疾患にどういう効果をもたらすか、基礎研究を今しており、ほぼ2年になりますが、なかなかいろいろすごい結果が出ております。

漢方薬投与により、血流が淀まなくなり、サラサラと流れるようになり、またステロイド軟膏などでできた紫斑も薄くなっております。そして、やはり、腸内細菌にもいい変化が…。

「酒さ」や「赤ら顔」が治らないなどと一般的に言われるのは、血管が物理的に変化を起こしてしまっているからなのですが、漢方薬を飲んでそれを変えていくのは、確かに時間がかかるのですが、本当に変化が起こりますし、そして腸内細菌もよい状態に変えてしまえば、ぶり返しが起こりません。血管レーザーなどで一時的によくすることはできますが、また戻ってしまいますが、漢方薬と組み合わせれば、より早い変化がみられるわけです。そしてもとに戻らない。

続々と卒業者がでて、うれしい限りですが、もっと早く卒業していただくために、また工夫したいと思っています。

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