細胞膜療法 脳、肝臓、心血管系疾患の臨床実践

2021年6月4日

去年から、学会のリアル出席もほぼなくなり、ずっとズームでの会議出席なので、毎日ズーム受講の日々です。絶えずズームの音声が聞こえているので、家人には少々嫌がられておりますが、国内外の最新医学情報が得られるのは、このような厳しい状況ですが、幸運なこともあるなと思っています。

 ところで酒さ、毛細血管拡張の治療に力を注ぎだしてから、「血管」というものの重要性を強く認識するようになりました。食べ過ぎたり太ったり、塩分過多な食事で血圧があがると言われてきましたが、実際は「血管内皮の異常」です。塩分をとろうがどうしようが、血管内皮に異常をきたさなければ血圧は異常になりません。

 酒さ、毛細血管拡張になられる方も、どれだけ強いステロイドを何年も顔に塗ってきたからといって、まったく酒さを起こさない方もおられますし、ほんの数週間塗っただけでも起こしてしまう方もおられます。それはその方のもともと持っておられる皮膚バリアの弱さという問題もありますし、血管の傾向というものが大きく左右するところです。私が酒さの治療などで漢方薬を長く飲んでいただいたりするのも、単に顔の症状を改善するだけではなく、その方のもっておられる血の巡りの状態をとことん改善しておかないと、いつかもっと重篤な血管の病気、心臓などの病気になる可能性が高いからなのです。(実際の診察では患者さんを怖がらすことをあまり言いたくないので、ここで書きます)

 そんなことを考えて、いつももっとよりよい治療法はないかと探しているのですが、今回そういうご縁で「細胞膜療法 脳、肝臓、心血管系疾患の臨床実践」というちょっと皮膚科からは遠く思える本の謝辞を書かせていただきました。この本は、ホスファチジルコリンという細胞膜リン脂質に似た構造の物質を使用し、様々な病気を治すという最新治療について書かれているが、まあ私の興味はやはり、これが皮膚の状況にどれだけ使えるか・・ってことです。

 まあ今始動したプロジェクトですが、期待大ですね。


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